お気に入り同期と恋人ごっこ
そろそろ試合が始まると言う頃
「こんにちは!試合には
間に合ったかな?」
と 美也子さんが到着してきた。
「あ!彼女さんも今日も来てたんだ
こんにちはぁ!」
「こんにちは」
ヤバッ ミニスカートで
ふわふわとした可愛い格好をしてる。
それに比べてあたし・・・
全然可愛くない。
どっちかと言うと今日は
ボーイッシュ。
スポーツ観戦だからと思って
パンツがいいかと・・・。
【負けた完敗です】
アップが終わり試合まではまだ
少しだけ時間があるからと
メンバー全員コートから外へ出て休んでいた。
「ねっ!みんなのところへ行きましょう」
美也子さんに誘われるまま
あたしは下へ降りて行った。
「奥野さん今日もご苦労様です
頑張ってくださいね」
美也子さんに声をかけられた奥野さんは
ニコッと笑って
「応援しててね
頑張るから」
と 返したのだった。
なんだ?この雰囲気。
「美也子ちゃんはどう思う?
常務はこのまま奥野さんに
うちのバスケチームに入って欲しいって
頼んでたけど」
副キャプテンの隅本さんが
何故か美也子さんに聞いたのだ。