お気に入り同期と恋人ごっこ


そろそろ試合が始まると言う頃
「こんにちは!試合には
間に合ったかな?」
と 美也子さんが到着してきた。


「あ!彼女さんも今日も来てたんだ
こんにちはぁ!」


「こんにちは」


ヤバッ ミニスカートで
ふわふわとした可愛い格好をしてる。


それに比べてあたし・・・
全然可愛くない。


どっちかと言うと今日は
ボーイッシュ。


スポーツ観戦だからと思って
パンツがいいかと・・・。


【負けた完敗です】


アップが終わり試合まではまだ
少しだけ時間があるからと
メンバー全員コートから外へ出て休んでいた。


「ねっ!みんなのところへ行きましょう」


美也子さんに誘われるまま
あたしは下へ降りて行った。


「奥野さん今日もご苦労様です
頑張ってくださいね」


美也子さんに声をかけられた奥野さんは
ニコッと笑って
「応援しててね
頑張るから」
と 返したのだった。


なんだ?この雰囲気。


「美也子ちゃんはどう思う?
常務はこのまま奥野さんに
うちのバスケチームに入って欲しいって
頼んでたけど」


副キャプテンの隅本さんが
何故か美也子さんに聞いたのだ。


< 79 / 165 >

この作品をシェア

pagetop