ハラドキ・デスゲーム
《僕の名前は、コロスくん!!
殺す…って名前でも、殺さないでね〜?》
「こ、コロス…?」
コロスってヤツは、姿を現さず
また、部屋の中に声が響くだけだった
すごい名前を親はつけるな…って感心してる場合じゃねぇ!!
「こ、コロス!!
俺を早くここから、出せ!!」
《出すことは、出来ないよぉ〜
有紗くんは、選ばれたんだ
ここから出たいなら、ゲームをクリアすることだ》
「げ、ゲーム?」
なんだよ、ゲームって…
てか、この声のヤツが俺をここに運んだのか…?
子どもじゃ、俺を運べないだろ…?
《そう、ゲーム。
有紗くんは、このゲームに参加してもらう
ゲームの内容は簡単!!
有紗くんの他にも、プレイヤーがいるから…
そいつら、全員を殺したら
ここから出してあげる♡》
「……なっ!
ふ、ふざけんな…っ!!」
人を殺すゲーム…!?
そんなのするわけないだろ!!
《参加不可は、認めないよ
これは、強制参加だからね
有紗くんは、他のプレイヤーを殺すまで
ここからは出られない
有紗くんは、選ばれたんだから…》
「え、選ばれた…?」
俺が…?
こんなゲームに…?
《まあ、その話は置いておいて
ルールを説明するよ?
一度しか言わないから、しっかり聞いてね?》
「ま、待てよ…!
なんで俺は……っ」
《このゲームは、さっきも説明したとおり…
他のプレイヤーを全員、殺したら解放してあげる
有紗くんの身体についている
カバンを見てみて》
「は?
か、カバン?」
俺の話を全く聞こうとしないコロスは…
俺の腰辺りに、いつの間にか、巻きついていたカバンを見ろと指示してきた
俺は、どうしようもなくて
カバンの中身を見た