紙飛行機~ラブレターの想い~


私はそう自分に言い聞かせながらも、眉をひそめた。

『好き』、『夢』、その次は『泣いていた理由』か...。


私も聞きたいことがあるのに、届けられない。
伝えることが出来ない。

ーーあなたは誰ですか?


あなたは私を知っているのに、私はあなたを知らない。それはとても悲しいことで、少し虚しい。

あなたにとってはこのままでいいのかもしれない。このままの状態を維持したいのかもしれない。

だけど私は、あなたのことが知りたい。
あなたがどんな人だろうと、受け止める自信があるのに。

そう思うことは、いけないことなの...?


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