紙飛行機~ラブレターの想い~


目を閉じると、灰色の線が見えてくる。

正解の白でも、不正解の黒でもない、曖昧なグレーゾーン。

私はその線の上に立っていた。
何が正しいのかも分からない現状。私自身、答えなんて知らない。

でも、私は構わない。ずっと灰色の上でも、大丈夫。ゆっくり答えを導いていけばいい。

梨花ちゃんと仲良くなるのも、それからでいい。紙飛行機のことがわかるのも、ヒントから考えていけばいい。

灰色の線は続いてく。間違っても、もう一度戻ってやり直す。曖昧でも、迷いながらでも、いつか答えがわかるから。...“白”の方へ行けるから。


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