紙飛行機~ラブレターの想い~



「さすがだね、千夜」

私とは違う。
私は千夜のように、どう変化するかもわからない未知なる領域には、まだ踏み入れられない。

怖いんだ。ただ、どうしようもなく。

過去が邪魔をして、不安にさせる。

私が変わったら、またマネージャーができるような強い心になれるのかな。


「私の夢は......」


静かに落としたその声は、それ以上紡ぐことなく、私は空を見上げた。

パシッと、ボールがミットにおさまるいい音が、響き渡る。

ストライクだよ、千夜。


< 37 / 349 >

この作品をシェア

pagetop