双姫 Ⅰ


直紀side


「お〜い直紀。なんか用か??」


は?


「俺は呼んでねぇぞ…?」


「あ?朱音が『呼んでる』って言ったぞ?」


「朱音が…そんな事を??」


アイツは何を考えているんだ?
光喜には言っても良いのか??


「なんかあったのか?」


「…朱音が『蛇蝎』の存在に気付いた。」


「嘘だろ…?朱音はパソコン使えねぇだろ!?
なのになんで分かったんだよ!」


「昨日たまたま『双覇』の疾風?を助けた時に
絡んでた奴らが『蛇蝎』だったらしい。

それで色々聞いたんだろ。
もう、東条 魁の事も知ってる。」


「…マジかよ。この事、紘は知ってんのか!?」


「…まだ知らない筈だ。」


「知らない?なんで…「朱音に脅された。」」


「…この事をバラしたら
朱音に『『神龍』を潰す』と脅されたんだ。」


「はぁ!?」


「だが、本気じゃないだろう。
あーでも言わなきゃ
俺らが邪魔すると分かってるから。

…不器用な奴だ。」


「もし、本気だったらどうする。」


「………うーん……。」


否定しきれないのが怖い…。


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