双姫 Ⅰ


双覇side


「…なんか朱音、顔赤かったねぇ~?」


ニヤニヤと笑う燐。


「意識してんじゃねぇのか?
『光龍』の事は「兄同然」だって言ってっけど
俺らの事は「仲間」つったもんな!!」


「男として見られてるようですね?
良かったですね類、脈があって。」


「………………。」


「なんだ類、嬉しくねぇのか?」


「…嬉しいよ。」


「その割には余り嬉しそうではありませんが。」


『ねぇー!まだぁーーーーーーーー!?』


廊下から朱音の声が聞こえた。


「ちょっと、朱音が待ちきれない
みたいだから早く行こっ!!」


朱音をこれ以上待たせないように
サッサと着替えて廊下に出た。


双覇sideEND


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