双姫 Ⅰ
そのメールを見た瞬間、
俺らは勢い良く席を立ち教室から飛び出す。
後ろから藤先の怒鳴り声が聞こえたが
今度幾らでも名簿叩きをくらってやると
心の中で謝罪した。
「玲!〇〇喫茶店ならどこか知っています!」
「先導してくれ!!お前ら遅れんなよ!?」
「「分かってる(よ)!!」」
燐と愁斗の返事を聞き、バイクを発進させる。
「行きますよ!!」
李樹の先導で俺らは校舎をバイクで突っ切った。
その光景を見ていたのは
屋上に居た『神龍』だけだった。
双覇(玲、燐、李樹、愁斗)sideEND