双姫 Ⅰ


そのメールを見た瞬間、
俺らは勢い良く席を立ち教室から飛び出す。


後ろから藤先の怒鳴り声が聞こえたが
今度幾らでも名簿叩きをくらってやると
心の中で謝罪した。


「玲!〇〇喫茶店ならどこか知っています!」


「先導してくれ!!お前ら遅れんなよ!?」


「「分かってる(よ)!!」」


燐と愁斗の返事を聞き、バイクを発進させる。


「行きますよ!!」


李樹の先導で俺らは校舎をバイクで突っ切った。

その光景を見ていたのは
屋上に居た『神龍』だけだった。


双覇(玲、燐、李樹、愁斗)sideEND


< 97 / 463 >

この作品をシェア

pagetop