双姫 Ⅰ


神龍side


屋上でまったりと授業をサボっている時、
いきなりバイクの音が校舎に鳴り響く。

俺達は何事かと
急いでフェンスに近寄り、辺りを見回す。

すると『双覇』の連中が
何やら慌てて校舎を出て行くのが見えた。


俺は直ぐにピンッ!ときた。


「ねぇ、さっきの『双覇』よね?
あんなに慌ててどうしたのかしら…。」


「どうやら動いたみてぇだな?」


慧も分かったみてぇだ。


「僕、合格は樺沢 類だけだって
ヒヤヒヤしたよぉ~??」


「どうやら。
私達の心配はいらなかったようですね。」


「あぁ…これで分かったな。
アイツらは朱音を見捨てねぇって事が…。」


俺は嬉しくて
口が緩むのが抑えられなかった。


結果 『双覇』全員合格だ!!


神龍sideEND


< 98 / 463 >

この作品をシェア

pagetop