強引な次期社長に独り占めされてます!
ただ私が調子が狂うだけなんだろうけど、本当になんて言うか……。

簡単に狂わされる私が情けないな。
そう思いながらお茶を淹れて、そばを茹でるか茹でないか考える。

普通に考えたら0時を回ってから食べるのが常識なんだけど、主任は食べたら帰ってくれるのかな。

そんな感じはしないなぁ。どうなんだろう?

とりあえずそば汁を作った鍋の蓋を開けて、お玉でかき回す。
多目に作ったから問題ないとしてもさ、何を思って主任はこうも私を構いつけるんだろ。

もう、思考があっちこっちで定まらない。

考えるのはそばを茹でるか茹でないか? そば汁が足りる心配? 刻みかけのネギ? 落ちてる包丁? 主任?

本当にごちゃごちゃだ。

「こういうのはきっと、からかうにも程があるって言うんだろうな。何事も程々って大切だと思うし」

「いやぁ。真面目に話したら逃げられそうだしなぁ」

「ぎゃぁああー!」

持っていたお玉が足元に落ちて、本当に情けなさ過ぎて……。

わけがわからなくなって、顔を隠してしゃがみこんだ。

「……悲鳴はないだろー?」

「だって、主任、何を考えてるかわかんないんだもん。いきなり現れるし、いきなり返事されるし」

もうどう対処していいかわからなくなって、パニックに……。

と、思ったら、いきなり抱えあげられて、瞬きをした。
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