強引な次期社長に独り占めされてます!
ちょっと冷静になってくると、何だか……いろいろと恥ずかしくなってきた。
何を私は言っちゃったんだろう。
初対面……たぶん初対面の男性を相手に、確かに私はどうして突然告白したんだろう。
ううん。でもさ、死神さんはまだフードを目深にして、仮面もそのまま被ってくれている。私もお化粧をしたままだ。たぶん、会社で会っても、お互いに気づかないと言う自信がある。
だいたい……普段の私とは180度くらい違う、何て言うかとんでもない醜態を晒しているんだし。
「ふーん?」
小さな呟きに我に返った。
「いきなり酔いがさめたみたいだな。化粧が濃いから顔色はわからないが、耳が真っ赤だ」
行儀悪く頬杖を付きながら、死神さんはもぐもぐ焼き鳥を食べて、じっと私を見ている。
……わかります。顔色は化粧のお陰でわかりにくいみたいだけど、顔も熱いもん。
隠れるようにフードを被ったら、それを指先ではねのけられた。
「ふたりで黒いマントにフードを被ってたら、どこの怪しい宗教集団になるんだよ」
お互いにフードを目深に被って、なおかつ向かい合わせに座って食事をする……。
確かに想像すると、怖いくらいに何かの儀式でも始まりそうな雰囲気がぷんぷんしてきた。
「でも、それなんか死神さんだけフードってズルい」
「ズルくない。俺はフード外すなら仮面とるぞ?」
いや、それはどういう脅しですか。
何を私は言っちゃったんだろう。
初対面……たぶん初対面の男性を相手に、確かに私はどうして突然告白したんだろう。
ううん。でもさ、死神さんはまだフードを目深にして、仮面もそのまま被ってくれている。私もお化粧をしたままだ。たぶん、会社で会っても、お互いに気づかないと言う自信がある。
だいたい……普段の私とは180度くらい違う、何て言うかとんでもない醜態を晒しているんだし。
「ふーん?」
小さな呟きに我に返った。
「いきなり酔いがさめたみたいだな。化粧が濃いから顔色はわからないが、耳が真っ赤だ」
行儀悪く頬杖を付きながら、死神さんはもぐもぐ焼き鳥を食べて、じっと私を見ている。
……わかります。顔色は化粧のお陰でわかりにくいみたいだけど、顔も熱いもん。
隠れるようにフードを被ったら、それを指先ではねのけられた。
「ふたりで黒いマントにフードを被ってたら、どこの怪しい宗教集団になるんだよ」
お互いにフードを目深に被って、なおかつ向かい合わせに座って食事をする……。
確かに想像すると、怖いくらいに何かの儀式でも始まりそうな雰囲気がぷんぷんしてきた。
「でも、それなんか死神さんだけフードってズルい」
「ズルくない。俺はフード外すなら仮面とるぞ?」
いや、それはどういう脅しですか。