強引な次期社長に独り占めされてます!
「とにかくお前は、俺に好かれているのくらい自覚しろ」

冷ややかな視線を浴びながら固まって、主任を凝視した。

今の話から何がどうしてそこに行き着いたの?

好かれてるって、すか……。

「やっぱり主任は私を好きなの?」

「……直球過ぎて、お前のは答えにくいんだよなー」

真顔で言われても目眩がしそうです。

けっこうズバスバ答えている気がしないでもないのですが。
妙齢の男性の思考は、私にはわからない世界過ぎる。

「まぁ仕事中だし、これくらいだな。パスワードは絶対に変更しろよ」

「あ……はい」

あっさり言ってから、主任は立ち上がって部屋を出ようとする。慌てて後について行き、急に立ち止まった背中に顔面がぶつかった。

無言で見上げると、主任はいきなり振り返って私の前髪をかきあげ……。

「しゅに……っ」

鼻先スレスレに主任の顔。焦点が定まらなくて瞬きしていたら、ふっと笑われた。

「ドキドキする?」

「……ど」

するに決まってるでしょー!

何を当たり前な事を言っているんですかあなたは!

ドキドキするし、ドキマギもするよ!

心臓がバックバクだよ! そして身体中が熱いよ!
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