強引な次期社長に独り占めされてます!
……思っていた以上に人の唇って柔らかい。

柔らかくて、熱い。

同時に脇に触れられて、思わず開いた唇からもっと熱くて柔らかいものが侵入してきた。

「んん……っ」

舌先が歯をなぞって、それから……。

こういう時、息はどうすればいいんだろう?

口は塞がれているし、鼻で息をするには落ち着いた息が出来るか自信がなくて恥ずかしい。

鼻息荒くなっちゃいそうだし、こんな間近に主任の顔があるし……。

キスって、苦しいものなの?

ど、どうしよう?

世の中の女性はどうしているの?

そう思った時、主任がそっと唇を離してくれた。

新鮮な空気を貪る私を見下ろして、主任がニヤリと笑う。

「本当に、初めてなんだな」

は、初めてって言ったじゃないですか。
初めてだけど、今のは物凄いキスだと言うことはわかるよ。

「少し息しろよ」

どうやれば……?

瞬きしていると、またキスを落とされる。

今度はちょっとお手柔らかな、啄むみたいなキスを繰り返されて、角度を変えて何度も……。

そうしているうちに、何となく息を吸うコツを掴めてくる。

気がついた主任が、ぐっとキスを深めてきた。

息は苦しくなるけど、さっきほどじゃない。

それどころか、何だかキス……好きかもしれない。
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