強引な次期社長に独り占めされてます!
とりあえずシャワーを借りて頭をスッキリさせると、脱衣所にいつの間にか置かれていたブカブカなTシャツとスウェットパンツを眺めた。

……ご丁寧に新品のボクサーパンツも置かれていて、悩んだ末に拝借する。

着替えてからリビングに向かったら、ちょうど主任が目玉焼きらしきものが乗ったお皿を置いていたところだった。

「ああ。そっか、やっぱり素っぴんだと印象変わるな。眉毛が薄い」

「見ないでください」

「見るだろう。とにかく朝飯にするぞ」

クッションに座らされて、目の前のご飯に瞬きする。

ちょっと片目がつぶった目玉焼きにウィンナー。バターの塗られたトーストにヨーグルト。それからコーヒーの入ったマグカップ。

「主任が作ったの?」

「普段は作らねーよ。てか、自炊ではほぼ作らない」

そっか。作れないから、じゃなくて、作りたくないから自炊はしない系の男子なんだな。

……そう思うと、ちょっぴり貴重な朝御飯かも。

「いただきます……」

「在り合わせで悪いな。ところで可南子。お前は飯しっかり食ってたか?」

「え?」

食っていた……と、思うけど。

「やっぱりこの間より痩せてた。ダイエットとか言うなら、やめておけよ」

「してません!」

「……そうか。ならこっちで色々考える」

え。なにを?
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