恋は死なない。

あとがき



      《 あとがき 》


「恋は死なない。」を最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

佳音の苦しいほどに切ない恋物語、いかがでしたでしょうか?

前作「恋はしょうがない。〜幸せな結婚式〜」を書いている最中、佳音を主人公としたお話を漠然と構想していました。大人になってウェディングドレスを作ることを仕事にした佳音が、その依頼主と恋に落ちるという禁断の展開を思いついた途端に、もう書きたくて、書きたくて……。

他作品を書いている途中でしたが、この作品の執筆を開始しました。短いお話を一本……と思い、ちょこちょこっと書き上げようと思っていたのですが、当初の予定よりも長い作品となってしまいました。
去年の6月末から書き始め、その間「恋はしょうがない。」の電子書籍化の準備などもあり筆が進まず、結局8ヶ月を要してしまいました。

なかなか軽快にいかなかったのは、主人公たちのキャラクターが決して明るくはなく、物語の展開がシリアスだったこともありますが、書いている私も佳音と一緒に悩んでいたこともあると思います。主人公の心の中に抱えているものを、きちんと表現したいと思いながら書き進めました。
なので、読んでくださる方々が佳音の心と同化して、一緒に泣いたり、幸せを感じたり、してくださってたら嬉しいです。


実は、構想段階では、和寿が佳音のところに戻ってきて、結婚してハッピーエンドということにしようと思ってました。お話としても、その方がすっきりして分かりやすいかな……とも、思いました。




(次ページへ続く)
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