お嬢様はじめました。
上り慣れた坂道。


慣れてる筈なのにいつもより苦しく感じた。


立ちこぎする足に上手く力が入らない。



「うわっ!?」



ペダルに乗せていた足が滑って慌てて地面に足をつけた。



「あっぶな……こけるかと思った。」



一瞬で血の気が引いた。


っ……なんかヤバい、かも……。


自転車を降りるとフッと体の力が抜けて、崩れる様に地面に膝をついた。



「イッター……これ痣できそっ__!?」



霞んでいた視界が一気に真っ白になった。


全身冷たくて、体がフワフワと回っている感じがする。


ものっ凄い睡魔に襲われてる時みたいに、意識が遠のいていった。
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