〔B L〕朽ちた無花果

「あ、怒ってんの?
晴は馬鹿だなー。

忘れてもらっちゃ困るよ?俺の本性を見せてるの晴だけだって。

俺はこの部屋に入ると、スイッチが切れるんだ。

んで、出る瞬間にスイッチが入る。」

「スイッチ?」

「そ。
《猫かぶりスイッチ》

別に、俺達グループのためだけならいい。

でも、猫かぶったままのキャラでバラエティーとかに出演するといろいろ大変なんだよ。

優男だと身動きがとれないし、言ったろ?
ずっと笑ってると疲れるって。

だから、ここは休憩所。」

患者さんがそんな風に思ってくれるのが、僕の一番嬉しいこと。

…よかった、少しずつ僕は升也さんを癒やせてるみたいだ。

「…それに俺、晴には嘘付かない。
ホントだよ?

だって…晴は俺の、大切な人だから。」

ゾクッ

耳から全身へ、震えが走った。
身体の芯までもが、揺らぎ、高鳴る。

熱い。
触らなくても分かる、全身の火照り。

「やめてください…っ、//
貴方が甘い言葉を囁くたびに、僕の心臓は壊れそうなほど脈打つんです。

もう、これ以上は…////」
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