〔B L〕朽ちた無花果
どうして?
僕は、僕の生き甲斐は…患者さんを、助けること…。
升也さんが僕から離れたところで、僕の目標は変わらないし升也さんにも支障はない。
それなのに、僕は…
ガラッ
「ハイハイ失礼しますよー」
思考回路にもやがかかり始めたとき、診察室に誰かが入ってきた。
それは、昨日再開したばかりのたか君だった。
「よ、ハル。」
「た、たか君…!
どうして、ここに?」
「保健室で待ってる、なんて言ったけど、よくよく考えたら、ハルは待ってても来ないだろうと思って。」
「僕がここに勤めてるって、どうして分かったの?
それに、今はお互い勤務時間でしょ!」
「あの後ハルを尾行した。
つーか相変わらずカタいなーハルは。」
たか君がルーズすぎるだけなんだよ…
いい加減気付こうよ…
「…晴さん、こちらは?」
わぁ、久しぶりに升也さんの外面見た。
にっこりと笑う升也さんは、さすがアイドルって感じの徹底っぷりだった。