〔B L〕朽ちた無花果
「あっ、僕の友達で、」
「高遠裕吾、と言います。
始めましてマヤさん。」
升也さんはお忍びできてるわけだし、一応口止めして置いた方がいいよね…
「たか君、マヤさんはお忍びで来てるから、このことは誰にも言わないでね。」
「言わないでって言われると言われたくなるけど、まぁハルの頼みだから言わないでおくよ。」
…屁理屈ばっかりなんだから。
「晴さんのお友達って言うと、高遠さんも晴さんの患者さんですか?」
「いいえ、本当に小学校からの幼なじみです。」
「そうなんですか。
仲が良さそうで何よりですね。」
「そちらこそ。」
………
なんでこんなに変な空気が流れてるんだ。
「あ、あの…お二人さん…?」
「俺この間晴さんに命を助けてもらって、それがきっかけで出会ったんです。
なんだか運命的ですよね。」
命を助けたって、大袈裟すぎるんじゃ…
「俺はハルの全てを知ってるんです。
誰よりもハルと一緒にいて、誰よりもハルを一番よく理解してるのは俺です。
その辺に転がってる運命的な出会いよりも、よっぽど固い絆で結ばれてると思いません?」