マスク男子

「お、そこのお兄さん!やってかない?彼女に良いとこ見せようぜ!」


っと、田中に声を掛けたのは金魚掬いのおじさん

おじさんが言う"彼女"とは真妃のこと


「やだなぁ!おじさん、この子は彼女じゃないよ?」

「え?そうなのか?仲が良いからそうなのかと思ったよー」


あははははっと笑うおじさん
田中も笑ってる
真妃も少し困りながら笑ってる


真紀は…俺の彼女なのにな…
うーん…なんかなー…面白くない


そう思ってるのは、俺だけでは無い様子
隣の佐々木さん…顔が怖い


「誰とでも仲良く出来るのは良いことだと思うけどさ…でも、だからこそ信用出来ないのよ。ジローの言葉は」


あぁ、佐々木さんが田中を受け入れないのはそーゆう事か…

田中が手当たりしだい軽口ばかり言うから、本気の言葉が届かないんだ


< 146 / 165 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop