マスク男子
「んむっ?」
唇に違和感を覚えて目を開けると、郁くんに唇を摘まれていた
「調子に乗りすぎ」
「…うん」
うん、ごめんなさい
欲張り過ぎました…
「…反省した?」
すっかりショボくれた私
小さく頷いて反省の意を示す
すると、郁くんが少し楽しそうに笑って言った
「じゃぁ…ご褒美」
「え?」
え?ご褒美?
郁くんの言葉の意味を理解する前にそれは起こった
私の頬に柔らかい感触が伝わる
郁くんの唇が私の頬に触れたんだ
ほっぺにチュウされた
「%#@$?!☆っ?!!」
私は言葉にならない声を上げた
それに、郁くんは呆れ顔
「何、その反応…超真っ赤だし」
「だ、だって…ちゅって…」
「キス迫ったのは真妃でしょ」
「そ、そうだけど…実際されると…恥ずかしく…」
「真妃って馬鹿だよね」
うん、否定はしません