嘘つきスノウ 〜上司は初恋の人でした〜
キスもその先も経験済だけれど、こんなに胸は騒いだことはなかった。
するするとセーターと一緒に下着も取り払われ、恥ずかしくて両腕で隠そうとすると素早く手を頭の脇に縫い止められる。
「お願いやから全部見せて」
真上から熱のこもった声で強請られ、身体がふるりと震えた。
「・・・・・成海、まさか初めて?」
わたしの身体を指先で探りながら、池上くんが問う。
「ち・・・・・がう・・・・・」
吐息まじりで答えた刹那、空気が微かにピリッと張り詰める。
その理由はわからないまま、池上くんとの甘くて濃厚な時間が過ぎていった。
快感に身を委ね、何度も高みに押し上げられる。
時折、池上くんの濡れた瞳と視線が合う。恥ずかしくていっぱいいっぱいのわたしはなんとか顔をそむけようとすると咎めるようにキスをされた。
夢なのかもしれないーーーそんな風に考えるわたしの頭の中が真っ白になり、そこで意識が途絶えた。