この度、友情結婚いたしました。
助け船を出すように春樹を見れば、奴も焦っているようでタオルで顔を拭いては、〝俺に振るな〟状態。

いいえ、悪いけどここは振らせていただきます!


より一層期待を込めたキラキラ目の両親ズ。
その期待を全て春樹に丸投げした。


「どうしようか、春樹。私は今すぐにでも欲しいと思ってるけど」

「……っ!?」

すみません、嘘つきました。
そんなこと微塵も思っていません。


嘘は当然春樹に見破られている。

だから彼は今、私に向かって〝こっちに振るんじゃねぇよ!〟と目で訴えかけている。


「なんだ春樹、お前子供欲しくないのか?」

「生まれちゃえば可愛いものよ」

「いや、その……」


ご愁傷さまです。

元はと言えば、友情結婚を持ちかけてきたのは春樹の方だ。
今まで全く考えていなかったけど、両親達から孫を要望されることくらい、考えておけっつーの!
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