この度、友情結婚いたしました。
私ってばまだ昨日のアルコールが抜けていないの?
でなきゃおかしすぎる。

春樹相手にドキドキしちゃっているんだから――。

どれくらいの時間、頭を撫で続けていただろうか。
やっと春樹が口を開いた。


「反省してんのか?」

「え……あ、うん。それはもちろん……」


拍子抜けしてしまった。
こんなことしておいて、普通のことを聞いてきたから。

それでもいまだに春樹の手が私の頭を撫でているから、戸惑いを隠せない。

お互いの息遣いさえも感じられてしまう至近距離が、余計にそうさせているのかもしれない。

ますます春樹から目が逸らせなくなる中、彼はそっと囁くように言った。

「反省してんならさ、キス、してもいい?」

「…………は?」


頭の中の思考回路が一気に絶たれてしまった。
それほどの破壊力を持った言葉を、奴は言ってきたのだ。

さすがにこれにはドキドキを通し越して、変な緊張感に襲われてしまう。
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