この度、友情結婚いたしました。
鼻を手で覆ったまま匂いの元へと足を進める。

するとソファーにワイシャツ姿のまま、寝そべる春樹の姿があった。

「こいつか……!」

ほんのりとお酒の匂いもする。

どれだけ飲んできたのだろうか。
しかも帰ってきてこのまま寝ちゃうなんて、信じられない。

せっかくの新品ソファーにこの煙草と香水の匂いが、染みついてしまいそうだ。

朝から盛大な溜息を漏らし、春樹を起こしにかかった。

「ちょっと春樹、起きて」

大きく身体を揺すると「んー……もう少し」なんて言いながら、寝返りを打つその姿に、カチンときてしまった。

「いい加減にして、この酔っ払いっ……!」

緩められたネクタイをグッと掴んだ瞬間、見えてしまった春樹の鎖骨。

「げっ……なにこれ」

男にしては綺麗な鎖骨には、キスマークがズラリと散りばめられている。
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