この度、友情結婚いたしました。
「っとと、もう時間になっちゃう」


いつまでも中に入れずにいる間も、時間は刻々と過ぎていく。

とにかく会って話してみないことには、どうなのかなんて分からない。


そう自分の言い聞かせ、いざドアを開けようと手を伸ばした時、急にドアが向かってきた。


「痛っ!」


外開きのドアの前にいた私は、もろに顔をぶつけてしまい悲痛な声を上げてしまった。


「きゃー!ごめんなさい!」

途端に聞こえてきたのは、聞き覚えのある声。


ぶつけた鼻を押さえながら顔を上げると、オロオロしているのはやはり昨日の女性だった。


「バカ!だから急に開けるなって言っただろう!?」

「だって~!」


次に聞こえてきたのは男性の声。

女性が半べそかきながら見つめる先にやって来たのは、思わず見惚れてしまうくらいスーツ姿が似合う、爽やかな眼鏡をかけた男性だった。


「すみません、大丈夫でしたか?」
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