わたしは年下の幼馴染に振り回されています
 わたしにはそれしか言えない。

 わたしの気分を悪くしているのは、この居心地の悪い状況なのに。

 そのとき、わたしの視界を何かがさえぎる。

そして、額に熱いものが触れた。それが拓馬の手だと気づくのに時間はかからなかった。

 熱くて大きな手に想像以上に反応しながら、目をそらす。

「ちょっと、何するのよ」

「熱があるのかなって思って」

 彼の瞳がわたしの顔を覗きこんできた。

 拓馬だと分かっているのに、大人びた彼の顔立ちはわたしの心臓の鼓動を着実に乱していく。

「大丈夫だから離してよ」

 彼の熱い手に戸惑っているのを悟られないように、強い口調で言った。彼の手首を掴む。

だが、勢いよく掴んだまではよかったが、そのあとの行動をとることができない。

「分かった」

 今まで額に触れていた彼の手が離れ、ほっとする。

 だが、一度乱れた鼓動は全身に走るように高鳴っていた。

 わたしは顔のほてりを隠すために膝に視線を向けた。
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