わたしは年下の幼馴染に振り回されています
 我に返り、拓馬のことばかり考えていた自分自身を戒める。

とりあえず、気持ちを落ち着けるために制服を脱いでしまおうと考えたのだ。

 部屋に戻ると、クローゼットをあける。最初にめについた黒と水玉のボックスワンピースを手にする。

 制服から私服に着替えると、ほっと溜息をついた。

 わたしは窓辺に行くと、窓を開ける。

 思いのほか、部屋の中が蒸していたためだ。

 生暖かい空気が部屋の中に飛び込んできて、わたしの汗ばんだ肌を掠めていく。

 拓馬とわたしは幼馴染だった。

でも、彼とはわたしが中二のときに引っ越して以来、まったく連絡も取ってなかった。

久しぶりに会った彼は想像以上にかっこよくなっていたけど、中身はそんなに変わっていないようだった。

 どうしてここに戻ってきたのだろう。

おばさん達も一緒なんだろうか。拓馬の両親はわたしの両親とも仲がいい。

特に彼の母とわたしの母親は中学時代からの親友だ。

もし、再び引っ越してきたなら挨拶くらいしにきてもいいと思うけど。

忙しいのか、それともわたしだけが知らなかったのだろうか。
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