とある悪女の物語。
「…いったぁ」
握った手を開くと刃は外れたけれど、その変わり凄い勢いで溢れる紅。
痛い。痛い痛い。痛い嫌だムリ痛い痛い。
ストンと足の力が抜けて座り込み、痛さに顔を歪める。
「……え?茉莉?」
痛い何これ血止まらない痛い痛い痛い。
「っヤダ茉莉っ!?」
本当痛い痛い待って何で私飛び出したの?痛い本当痛いムリ痛い。本当に意味ないって、こんな痛い止め方意味なかったって。
あぁもう本当に痛い!
「キャーっ!?」
「茉莉先輩!?」
「きゅ、救急車!!」