姫と年下王子たち
そんな気力はすでになかった。



『中夜祭の最後は、化学部による打ち上げ花火です』


放送が流れ、少しすると夜空に光の華が咲いた。


色とりどりの花火の明かりが、屋上に大の字になって倒れ込む俺らを照らす。


「意外とキレイやな…」

「ほんとだな…」

「この時期に花火かー…」

「それもいいじゃね…?」


広い空では、花火は小さく見えた。

それよりも小さい俺らは、一体なんなんだろうな…。
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