姫と年下王子たち
あたしは、気にしないフリをしてそう言ってみた。

でも長谷川は、無言でテーブルに置いたバッグを肩にかけた。


「秋月さん、絢斗、桔平…悪い。俺、帰るわ」

「え…?か…帰るって?」

「おい、涼…!午後からの授業、どうすんだよ!?」


長谷川くんは、あたしたちが止めるのも聞かずに、そのまま食堂を出て行ってしまった。


すると、横にいた由香里も突然立ち上がる。
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