姫と年下王子たち
「…由香里っ?」


由香里は、下唇をキュッと噛み締めていた。

こんな険しい表情をした由香里は、初めて見る。


「せっかくお昼誘ってもらったんだけど…、私も…帰るね……」

「…え、由香里まで…!?」

「…うん。本当にごめんねっ…」


長谷川くんに続き、由香里も帰ってしまった。


その場に残された、あたしと絢斗と桔平くん。


「どうしちゃったんだろう…。2人とも…」
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