姫と年下王子たち
「どうするんだよ、この状況」


俺は、横の桔平の脇腹を小突いた。


「…俺!?俺に言われてもなぁ~…。絢斗、どうするん?」

「俺、知ーらないっ」


そして野次馬の女子大生の大群に、また1人縫うようにして入ってきた。


その人は、俺たちの顔をひと通り見渡す。


「…えっ!?」


しかしなぜか絢斗の顔を見て、目を見開けた。


「イケメン不良くんだ…!!」
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