姫と年下王子たち
それだけ言って、すぐどこかへ行ってしまった。


俺と桔平は、顔を見合わせる。


「絢斗、さっきの人と知り合いなん?」

「いや、俺は…」

「でも、イケメン不良くんって…絶対絢斗のことだろ?」


桔平はともかく、俺が“不良”だなんて見られていたら、ある意味心外だ。


絢斗は思い出そうとしているのか、頭を悩ます。


「ん~…。でも確かに…、どこかで見たことあるような…気はするんだよな~…」
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