姫と年下王子たち
「お前ら、行くぞ!」

「行くって?」

「ひなのところだよ!」

「ひなちゃんのとこ?ひなちゃん、すぐに見つかるん?」


桔平は、首を傾げる。


俺も桔平と同じで、この大教室でこんなに人が集まってからでは、秋月さんを探すのは一苦労しそうと思っていたが…。


「さっきの、ひなのツレだ!」


…そういうことかっ。


あの人を追いかければ、おそらく秋月さんと同じ席に辿り着けるだろう。
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