姫と年下王子たち
野次馬の大群を抜け出し、さっきの人を目で追っていると、後ろの方に向かっていった。


その辺りを見ると、机からちょこんと顔が出ているような、背の低い人がいた。


…いたっ、秋月さんだ。


おそらく秋月さんは、体験授業生のことは知らないはず。

俺たちがまさか明煌大学にいるなんて、夢にも思っていないことだろう。


この際だから、少し驚かしてやろうと思った。
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