姫と年下王子たち
笹野くんは、器用にあたしの両腕を片手で掴むと、左手であたしの口を覆った。


「…ンーーーッ!!」


今になって、ようやく叫び声が出た。


しかし、あたしの声は笹野くんの手によって遮られ、廊下に響くことすらなかった。


腕の中でもがくあたしを見て、笹野くんが微笑む。


「口封じのために、一発ヤってやるか」


笹野くんは、乱暴に保健室のドアを片足で蹴り開けると、あたしを中へ連れ込もうとした。
< 3,109 / 3,957 >

この作品をシェア

pagetop