姫と年下王子たち
それを聞いて安心した。


…よかった。

点滴だけで済むのか…。



それから1時間後…。

俺は病室のベッドで眠る、由香里の隣にいた。


ったく、熱中症なんて…。

モデルっていう仕事をしてるんだから、体調管理くらいしろよな。


俺はイスに座って、脚を組む。


「………ん…」


そのとき、由香里がようやく目を覚ました。

まだ夢の中にいるような、ぼんやりとした由香里の顔。
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