姫と年下王子たち
「…悪いよ!ここは私がっ……」


由香里が、慌てて自分のバッグの中に手を伸ばす。


「いいって」


俺はそう言って、財布を出そうとした由香里の手を止めた。


確かに今は、お前の方が稼いでるかもしれねぇ。

けど、女に払わせるなんて、そんな恥ずかしいことできるかよ。


男って、そういうちっぽけなプライドがある生き物なんだよ。


お釣りを受け取ると、タクシーを降りた。
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