姫と年下王子たち
ふと由香里が、俺の顔を覗き込んだ。


「眉間に、シワが寄ってるよ?」

「え、マジ?」


由香里に言われて、初めて今自分がしかめっ面になっていることに気がついた。


「涼、人混みキライでしょ?だから…」


由香里の言う通り、人混みは嫌い。

というか、大っ嫌い。


だから、この花火大会に向かう人の多さに、無意識のうちに眉間にシワを寄せていたようだ。
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