姫と年下王子たち
そうしたら、あっという間に人の波に呑まれて、離れ離れになってしもた。


でも、俺たちの間を割るように人が1人入っただけで、人混みの隙間から美姫の顔は窺える。


俺と美姫は、車両のドアに押し付けられる状態となった。

窮屈さに、お互い苦笑する。



『…発車します』


詰められるだけの人を詰めて、ようやく電車が動き出した。


停車時と発車時の慣性の法則で、人はどっと同じ方向に傾く。
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