姫と年下王子たち
美姫は怒ったようにプイッと顔を背けて、腕を組んだ。


その姿が、めっちゃ清々しく見えて…。


「そやな。後悔させられるの、待ってるわっ」


くしゃくしゃと美姫の頭を撫でた。


「せっかくセットした髪が〜…!」


なんて言って、怒る美姫。


…でも、俺は知ってた。

顔を背けた美姫が…泣いてることに。


最後は泣かへんように、我慢してたんやんな。
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