姫と年下王子たち
「財布?」

「たぶんテーブルの上に置いてあると思うから、代わりに取ってきてー」

「…ったく」


姉貴がさっきピラフを食べていたときに座っていた辺りを見ると、確かにテーブルの端の方に小さな折りたたみの財布があった。


「はいっ」

「ありがと~!このブーツなかなか脱げなくて、時間かかってたの」


姉貴は、手渡された財布をバッグの中にしまう。


「そういえば涼、お母さんのこと知ってる?」
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