姫と年下王子たち
「今の俺に、“落ちる”なんて縁起でもねぇこと言うなよ~…」

「あー…、ごめんごめんっ」


合格発表の当日、朝から絢斗があたしの家にきて、あたしもいっしょにきてほしいとダダをこね出した。


「諦めろって、絢斗~。どんなに願ったって、結果はもう出てるんだからっ」


そう言って、あたしの隣で靴を履く翼。


「悔やむくらいなら、1、2年のときから真面目に勉強しろよ」
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