フキゲン課長の溺愛事情
(でも、啓一を見ているとつい世話を焼きたくなるんだもん……。私ももっと頼りないところを見せて、『璃子には俺しかいないんだ』って思ってもらったらよかったのかな……)
けれど、私はこういう性格だし、と深いため息をついたとき、電子音が五回鳴ってポットが湯が沸いたことを知らせた。花柄のマグカップにスティックのカフェオレの粉を入れて湯を注ぐ。それを持って席に戻ると、パソコンのモニタに新着メールありの表示があった。
(あれ、もう返事が来てる)
開いて見たら達樹からの返信だった。
『十一時三十分まで人事課長との面談があるが、その後なら時間が取れる。総務部フロアの休憩室で待っててくれ。返信メールを見る時間がないので返事は不要。水上が休憩室にいなかったら、水上の都合が悪かったものと判断する』
それを読んで、璃子の頬が緩んだ。なんとも彼らしい文面だ。今日すぐに達樹が時間を取ってくれたのは予想外だったが、早めにインタビューできたら、社内報のドラフトもそのぶん早く書ける。
璃子は壁の時計を見た。今の時刻は十一時十五分。璃子が達樹にメールを送ったのは十一時だったから、彼は今面談の真っ最中だろう。
(人事課長との面談ってどんな話をするんだろう)
けれど、私はこういう性格だし、と深いため息をついたとき、電子音が五回鳴ってポットが湯が沸いたことを知らせた。花柄のマグカップにスティックのカフェオレの粉を入れて湯を注ぐ。それを持って席に戻ると、パソコンのモニタに新着メールありの表示があった。
(あれ、もう返事が来てる)
開いて見たら達樹からの返信だった。
『十一時三十分まで人事課長との面談があるが、その後なら時間が取れる。総務部フロアの休憩室で待っててくれ。返信メールを見る時間がないので返事は不要。水上が休憩室にいなかったら、水上の都合が悪かったものと判断する』
それを読んで、璃子の頬が緩んだ。なんとも彼らしい文面だ。今日すぐに達樹が時間を取ってくれたのは予想外だったが、早めにインタビューできたら、社内報のドラフトもそのぶん早く書ける。
璃子は壁の時計を見た。今の時刻は十一時十五分。璃子が達樹にメールを送ったのは十一時だったから、彼は今面談の真っ最中だろう。
(人事課長との面談ってどんな話をするんだろう)