潔癖症ヤンキーとペンギン
男はマミヤマの口を手で塞ごうとする。
が、焦って塞ごうとしたために
マミヤマの口からけっこう隙間がある。
その隙間をなんとか上手く使って
男の手のひらの皮に千切れんばかりに噛みつく。

『ギャッ!!』

思わぬマミヤマの反撃に男は怯み
咄嗟にマミヤマを放す。
その隙に走り出すマミヤマ。

早く……!
早く逃げなきゃ……!

足が……!
言うこときいてくれない……!

余りの恐怖に呼吸もままならず
心臓は爆発しそうなほど強く脈打ち、
足がガクガクと震えてまっすぐ走れない。
< 304 / 353 >

この作品をシェア

pagetop