潔癖症ヤンキーとペンギン
男はたいして大柄なわけでもないが
小柄なマミヤマはいともたやすく持ち上げられてしまう。
男は自らが仰け反るような体勢になって
マミヤマを公園の中へ運び込む。

どうしよう……!
なんとかしなくちゃ……!

そうは思うものの、
恐怖で身体中が縮み上がってしまい
声を出そうとしても上手く出てくれず、
微かに掠れた声や震える吐息が洩れるばかり。

どんどん公園の奥に連れて行かれそうになり、
意を決して

『助けて……!』

と大声を出す。
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