ひぐらしの唄
第三章
彼女と出会ってどれくらいたったのだろう
彼女の身体も大分落ち着いて外にいてもしばらく大丈夫になってきた。
「澤村、おはよう」
「あの……蒼くん1つお願いがあるのだけど、いい?」
改まって何だろう……
「あの……私の事……名前で呼んで欲しい……無理はしなくてもいいよ、ただ、私のわがままだから……」
「澤村……じゃ俺が呼びやすい言い方で……
……若菜」
?悲しい笑顔……
「ありがとう」
何が俺の中で変わっていく。母といた気持ちに戻っていく。
そして若菜を患者としてじゃなく、異性として意識し始めた。
そして彼女も……
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