SEXY-POLICE79
胸のあたりがじわじわと赤くそまる。口から血の塊が音を立てて落ちていく。
桐野の体はそのままゆっくりと前のめりに崩れ、須田の胸の中へ支えれた。血のにおい。人々の混乱と恐怖による雑音が耳にひどく響く。とまらまない赤い色。
いやだ。こんなのはうそだ。
両手が赤い、須田は半分混乱状態のなか急いで救急車を呼んだ。待ってる間にも桐野の傷口からは大量の出血が流れている。
とまらない。赤い色がとまらない。
騒ぎを聞きつけて近くにいた人々が口々に大丈夫、しっかりしてと心配そうな顔をして声をかけてくる。しかし須田にはいまそんな言葉は聞こえてはいない。今は目の前の桐野のことで頭がいっぱいだからだ。
それから何時間か過ぎた頃にやっと救急車が到着した。桐野の体からは既に大量の血液が流れ、背中には心臓めがけて撃たれた銃弾が何発もめりこんでいる。運ばれていく桐野警部補を、自分は見ていることしか出来ないのか。須田は関係者として救急車に一緒に乗り込み、呼吸器にあらがう桐野警部補を見つめる。
「桐野警部補…」
須田は苦しむ彼の手を握り締めて祈る。
どうか彼を助けてください。闇の中から彼を助けてください。
連れていかないで…、ひとりにしないで…。
すると手に力を感じた。須田は驚いて顔を上げると、桐野が痛みに苦しみながらも自分の手を握り返してきたのだ。呼吸器から伝わる彼の苦しんだ悲鳴は須田の心をうつ。
「…桐野警部補」
☆☆☆
桐野の体はそのままゆっくりと前のめりに崩れ、須田の胸の中へ支えれた。血のにおい。人々の混乱と恐怖による雑音が耳にひどく響く。とまらまない赤い色。
いやだ。こんなのはうそだ。
両手が赤い、須田は半分混乱状態のなか急いで救急車を呼んだ。待ってる間にも桐野の傷口からは大量の出血が流れている。
とまらない。赤い色がとまらない。
騒ぎを聞きつけて近くにいた人々が口々に大丈夫、しっかりしてと心配そうな顔をして声をかけてくる。しかし須田にはいまそんな言葉は聞こえてはいない。今は目の前の桐野のことで頭がいっぱいだからだ。
それから何時間か過ぎた頃にやっと救急車が到着した。桐野の体からは既に大量の血液が流れ、背中には心臓めがけて撃たれた銃弾が何発もめりこんでいる。運ばれていく桐野警部補を、自分は見ていることしか出来ないのか。須田は関係者として救急車に一緒に乗り込み、呼吸器にあらがう桐野警部補を見つめる。
「桐野警部補…」
須田は苦しむ彼の手を握り締めて祈る。
どうか彼を助けてください。闇の中から彼を助けてください。
連れていかないで…、ひとりにしないで…。
すると手に力を感じた。須田は驚いて顔を上げると、桐野が痛みに苦しみながらも自分の手を握り返してきたのだ。呼吸器から伝わる彼の苦しんだ悲鳴は須田の心をうつ。
「…桐野警部補」
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