SEXY-POLICE79
声が聞こえる。誰を呼んでいるんだ。
暗い海の底に光がさして自分はその光に吸い寄せられるように手を伸ばす。つかまえた、つかまった――――。
「桐野くん…」
須田は彼の手を握り、必死に目覚めてくれるのを待つ。あの爆発事件から一ヶ月、彼は昏睡状態のまま意識が戻らないのだ。須田の腹の傷は出血もあまりひどくなく三日で退院、しかし桐野の場合は、予め負っていた傷口も開き、またその上からも傷を負って出血多量という、本来なら死んでもおかしくない状況だった。そして不思議なことはまだある。女に撃たれた胸の傷が塞がっていたことだ。確かに心臓を撃ち抜かれていたはずだ、それがあんな綺麗に塞がるなんて。
「でも良かった。君が死ななくて、本当に良かった」
須田の瞳から涙がこぼれ、桐野の手に伝う。
傷口のことなんかどうだっていい、ただ君が生きているなら君が側にいてくれるのなら。だからお願い、目を開けて下さい。姫君からの口づけは、とても切なくて温かくて、とても愛惜しかった。
暗い海の底に光がさして自分はその光に吸い寄せられるように手を伸ばす。つかまえた、つかまった――――。
「桐野くん…」
須田は彼の手を握り、必死に目覚めてくれるのを待つ。あの爆発事件から一ヶ月、彼は昏睡状態のまま意識が戻らないのだ。須田の腹の傷は出血もあまりひどくなく三日で退院、しかし桐野の場合は、予め負っていた傷口も開き、またその上からも傷を負って出血多量という、本来なら死んでもおかしくない状況だった。そして不思議なことはまだある。女に撃たれた胸の傷が塞がっていたことだ。確かに心臓を撃ち抜かれていたはずだ、それがあんな綺麗に塞がるなんて。
「でも良かった。君が死ななくて、本当に良かった」
須田の瞳から涙がこぼれ、桐野の手に伝う。
傷口のことなんかどうだっていい、ただ君が生きているなら君が側にいてくれるのなら。だからお願い、目を開けて下さい。姫君からの口づけは、とても切なくて温かくて、とても愛惜しかった。